川遊びで注意!鉄砲水の恐怖と対策を紹介!
気温も高くなり、水遊びをする機会も多くなってきましたね。
夏によく聞く「水難事故」、子どももその被害にあうことも多くあります。
そんな水難事故のひとつの原因として「鉄砲水」があげられます。
この鉄砲水とはどんなものなのでしょうか。
調べてみたいと思います。
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○鉄砲水とは?
主に河川などで起きる水害の1つで、急激に出水・増水する現象です。
雨の影響で上流の川の水が増え、土砂や流木などで一時的にせき止められているのが、水圧に耐え切れず決壊し、一気に下流に流れてしまうものを言います。
○何故鉄砲水が起きる?
鉄砲水が発生するメカニズムは以下のようになります。
1、局地的な雨が降り、その場所にある川岸の土砂が崩れ、川がせきとめられる。
2、雨によってどんどんと河川の水量が増え、土砂によってせき止められていた部分が決壊する
3、勢い良く溜まった川が流れ出し、突然大量の水が流れてくる
どんな環境で起きやすい?
・局地的に雨が降る(100km圏内が多い)
・短時間の雨量が多い
注意したいのが、雨予報の観測網にかからない場合があることです。あまりに局地的なため、予測ができず、事前にわからないことが迅速な判断を鈍らせる原因にもなります。
都市の排水路などがコンクリート化され、水が地中に入っていかないことから、都市部の河川でも鉄砲水が発生することも多いようです。
○鉄砲水が起きやすい季節は?
夏はゲリラ豪雨、夕立が起きやすいため、鉄砲水が発生しやすい季節といえます。
鉄砲水による水難事故の報告も7~8月に多く報告されているようです。
○これが鉄砲水!
それでは、鉄砲水というのは具体的にどんなものか、動画を用意いたしました。
①海外の鉄砲水です、日本ではここまでの規模の鉄砲水は稀だと思いますが、ありえなくもありません!個人的には5番目の画像が印象的です。
②これは日本の新潟県で発生したの鉄砲水です。
一見ゆっくり上流から水が流れてきているように見えますが、あっという間に濁流に変化していきます
③こちらも日本です、2008年に神戸で起きた子供含む4人が亡くなった鉄砲水です。
現場から100m上流のモニタリングカメラの映像です。
映像見た限りでは、はっきり言ってこれは逃げられませんね・・・
○鉄砲水が起きる前に見られる兆候ってある?
- 川の上流に発達した雨雲がある
- 局地的に雨が降っている(特に上流)
- 川の水がにごっている
- 川の水が急に多くなる
- 地鳴りや地面のひび割れ
- 川の水に多く葉っぱが混じって流れてくる
- 川の水が急に冷たくなる
- 土のにおいがする
足首ほどの川の水が、10分ほどで水位1メートル以上にもなるといわれる鉄砲水。
動画でもわかるように水が流れる速さに、あっという間に流されてしまいます。
鉄砲水で命を落とした人もたくさんいます。
なんかおかしいな?と思ったらすぐに避難してください。
○鉄砲水から身を防ぐ方法!
どんな天気が危険?
・局地的な雨
・雷が鳴っている
・山風が吹いている
・うろこ雲
・羊雲
どんな場所が危険?
・がけの下
・中洲
・河原
鉄砲水がくると、川は一気に水かさを増し、濁流の川に変貌します。
今まで穏やかに流れていた河もあっという間に顔を変えますので、なかなか戻れないような中州で遊んだりするのは控えたほうが良いでしょう。
また、濁流により、土砂崩れも起こる可能性があります。がけの下、またはすぐ上も被害に遭う可能性が大きいので、崖の下にテントなどを張らないようにしてください。
河原にテントを張ってバーベキューをする人も多いかと思います。
上記でも言ったように、鉄砲水はかなりの速さで襲ってきます。河原にいて何か異変を感じたらすぐに逃げられますが、そこにテントなどがあれば、逃げるが遅くなり巻き込まれる可能性もありますので、川から少し離れたところにテントを張ることをおすすめします。
川でのキャンプはテントを張る場所、バーベキューをする場所が指定されていることが多いです。必ず確認してから行いましょう。
鉄砲水が起きたらどんな行動を取ればいい?
まずは川から出て高台に避難します。鉄砲水の速さは異変を感じてから数分で発生することも多いです。
また、大きな岩が多数ある岩場は、水の流れが入り組んでいるので、流されたらその流れのまま水中からあがれないこともあります。
「鉄砲水がきたら、その場を離れること。」
テントやバーベキューセットをしまいこんだり、雨が降り出していて、車がなかなか進まなかったりと逃げるのが遅れたら巻き込まれる可能性が高まります。
なんとかしようとしているうちに水はあっという間に増えます。
まずは高台に避難することを念頭において行動してください。
最後に
夏のレジャーとして川遊びは人気のひとつですね。
子どもも大人も楽しめる、良い夏の思い出にもなります。
ですが1歩間違えば、最悪の出来事にもなりかねません。子どもは特に遊んでいると川の変化にも気づきにくいので、大人がしっかりと見てその変化に迅速に対応して欲しいと思います。
水難事故は後をたたず、夏になればよく聞く悲しいニュースです。
一瞬の判断が左右するので、注意して遊びたいものですね。
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